11月22日、一般公開に先駆けて、東京モーターショーに行って来ました。 もちろんトヨタ、日産、ホンダ、などの国産メーカーのブースが大きさを競い合っている反面、 非常に目立っていたのが、フォルクスワーゲン、ベンツ、BMW、Audiなどのドイツ車、いわゆる「外国車勢」です。 大学時代、自動車マーケティングのゼミにいたので、私のマーケティング知識は自動車がベース。 特にメルセデスさんとベンツさんが世界で初めて「自動車」を創ったので、ドイツにとっては「お家芸」。 日本の「柔道」や「相撲」とおんなじですから、いくら日本が強くなっても、 心の中では「ぽっと出が調子にのりおって・・」みたいな余裕があります。 その中で、今年の「日本カーオブザイヤー」に、なんとフォルクスワーゲンの「ゴルフ」が選ばれました。 あーなんという出来事! 私が初めて買った車が「ゴルフ」で、以降、ずーっとVWだったので、いい車だとは思っていました。 このゴルフは7代目ですが、非常に完成度が高い車です。選ばれるのは当然ですが、日本車だって いろいろ出してきたんですけどねえ・・。 最近、日本の車には何か「挑戦心」みたいなものが無くなったような気がします。 「燃費」と「低価格」、「扱いやすさ」「パッケージングの使い勝手」など、 確かに普段使いの実用性については非常に力を入れています。 究極が「軽自動車」。「普段使い」ならそれでもOK。でもこれ、日本だけで売れる車。ガラパゴス車です。 携帯とおんなじで、国内だけで通用するモノは、長続きしません。税制が変わればあっという間に消え去るでしょう。 ただ、服で言えば「普段着」。一番楽なのは「ジャージ」。 つまり、「安くて着心地のいいジャージ」創りに奔走してきたように思えます。そこには、いわゆる「美しさ」とか「洗練さ」「所有する喜び」「ドライビングプレジャー(運転する喜び)」という価値は「ムダ」だとして切り捨てられています。 モノ作りの現場においても、変化が顕著だそうです。 「コスト」ばかりに目が行き、「創りたい車」より「売れる車」を作り、 クラフトマンシップを大事にせず、やみくもに経費削減したり・・。 結果、「売れる車」が無くなり、「魅力あるクルマ」は外国勢に。 しかも昔はお得意科目だった「エコ」についても、最近は欧州車が頑張っております。 日本勢も出すには出していますが、おもちゃみたいで全然かっこよくない。 でも日本にも望みはあります。 メルセデスもBMWも、コアの技術にはMade in Japanがごまんと詰め込んであります。 また、アジアの拠点は中国ではなく、日本に「敢えて」置いているメーカーもあります。 中国にコア技術を持って行くとすぐマネされちゃうし、信用ならないという訳です。EV技術も日本がダントツ。 日本のメーカーはもっと日本人のニーズをよく聞くか、ないしは、なぜゴルフやAudiがバカ売れしてるのか、 よく研究するのがよろしい。 黙っててもクラウンやカローラを会社で買ってくれた、そんな時代はもうとっくに終わりを告げています。 頑張れ、日本車。頑張れ、日本のモノ作り。 ワーゲンのブースはコンパニオンにも力を入れています。 (2013/11/24)
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ブログ著者[認定経営革新等支援機関] アーカイブ
5 月 2020
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