加熱する「M&Aマッチングプラットフォーム」市場 ■中小企業のM&Aを考える■

2021-06-06

相変わらずM&Aが過熱しています。高齢化した経営者の後継者問題、いわゆる「事業承継問題」と、コロナ禍における大規模財政出動による過剰流動性、いわゆる「カネ余り」がその背景にあります。 特に最近は中小企業のM&Aが急増しています。

それを支えるのが「M&Aマッチングプラットフォーム(PF)」です。

弊社はM&Aを「問題解決の一手段」と定義しており、M&A自体を目的化する方々とはある意味一線を引いています。結果、弊社のM&AはBid(入札)案件がほとんどで、PFを使う場面がありませんでした。 しかしながら、案件が多様化する状況において、プラットフォームには利用メリットも多く、現在以下のプラットフォームを利用しています。

■マール・マッチング(レコフデータ・MACPの子会社)

■マフォロバ(旧エン・ジャパン・現ピナクル)

■バトンズ(日本M&Aセンターの子会社)

上記の順序は参加のハードルが高い順です。逆説的ですが、情報数は下に行くほど多いです。 今でもそうですが、企業の売り買い情報は高度な守秘性が必要です。企業は内部では従業員の雇用維持、外部では商取引上の信用維持が必須なので、M&A情報は大事な企業の存立基盤に重大な影響を与えます。なので、心あるM&Aのプレーヤーは「守秘に始まり守秘に終わる」を旨とし、信用信頼を大事にしてきました。 しかし、マッチングプラットフォームの乱立は、プレーヤーの乱立も同時に招く結果となっています。 企業を不動産物件を売りさばく感覚で仲介する輩も散見されるようになり、健全な形でM&A市場が育成されるか否か、参加者のモラルが試されるものと思います。 いずれにせよ、市場は需給環境によって拡大したり縮小したりを繰り返します。その変動の中で残る者が「本物」である、という原理には変わりはありません。「王道を極める」という事が本物への唯一の道だと、個人的には考えております。

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