八甲田山と組織論

2013-06-14

今週、8年ぶりに青森に行って来ました。

青森市街から八甲田山が見えます。6月でも山頂付近に雪が残っています。
私の一回り上以上なら「八甲田山」と言えば、「天は我々を見放した・・」のセリフで有名な、映画が
頭に浮かびます。とは言っても封切は1977年、私が中学生のころです。

銀行に入り立てのころ、上司がこの映画を題材にリーダーのあり方を教えてくれました。
いろいろ話してくれたのですが、頭に残っているのは以下の3点。

① 船頭は1人でいい。決断の乱れは組織を危める。
② 悲観的に考え、楽観的に行動する。
③ 慢心してはならない。

当時、入行間もない私には、熱く語る上司の真意は分かりませんでした。
しかし、その後ゆっくりと、そして着実にその銀行は時代の荒波に飲まれて行く中で、この上司の言葉と
「八甲田山」の名前は、私の心の中で重みを増して行ったのです。

さて、今回の青森出張で、数十年間八甲田山のガイドをしているおじいちゃんと出会いました。
飲み屋のカウンターで私の思っている八甲田山の話をしたところ、私の認識に1つ追加ができました。

④ 先頭よりアンカー(最後尾)に優秀な人材を置け。

登山などでは鉄則のようなのですが、リーダーは常に最前線で部下を引っ張る、というのは一般的な
イメージであり、実は「後ろ」から組織全体を見据え、落伍者がいないか、とか、行程に間違いはないか、
などを管理することが、集団(組織)行動を管理する要諦なのだ、と、そのおじいちゃんは熱弁を振って
いました。
なるほど。勉強になりました。

おじいちゃん、かなりお酒が入っていて、お客さんのアンカーでした。