■2022■ 明けましておめでとうございます

2022-01-01

新年あけましておめでとうございます。令和4年、2022年の幕開けです。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、コロナ禍で迎えるお正月も2回目になりました。

昨年は緊急事態宣言下でもあり相当な緊張状態でしたが、ワクチン接種や現在の鎖国状況など、本来の「日本の国民性」が開花し、世界的に「日本の独り勝ち」の様相です。「コロナにおいては」ですが。

経済ではどうでしょう。まずは株価。米国の株価はダウやS&P500が史上最高を更新する勢いに比べ、日本は日経平均もTOPIXもさほどの勢いがありません。米国や諸外国は金融緩和によるカネ余りでインフレが進行しているのに対し、日本はさほどではありません。円安も進行。なんだか経済のほうは「日本だけ弱い」感じがします。もちろんハイパーインフレはNGですが、原材料などは確実に上昇しており、コストプッシュインフレは確実なはずなのに、実態経済に跳ねない。これは経済循環の中で「誰かにしわ寄せが行っている」わけで、どこかで火が付きます。私は今年は「値上げ断行の年」だと思っています。

次に、懸念される状況として「過剰債務問題の表面化」があげられます。業界内では「ゼロゼロ融資」と呼ばれる、「無利子・無担保」の「コロナ融資」の元本返済据え置き期間は3年まで取れますが、金融機関に「2年ぐらいがいいのでは?3年据え置くと返済額が増えますよ」と言われたことはないでしょうか。そう、たいていの据置期間は2年以内であり、今年の4-5月からその据置期間が到来し、返済が始まります。この返済負担が重いのです。

「コロナ倒産が増加した」と、マスコミでは謳っていますが、実態はちょっと違います。実際に倒産しているのは「コロナ」が直接な原因ではないところが結構あります。すなわち、「コロナ以前から体力が弱くなっていて、コロナがとどめを刺した」と考えたほうがしっくりきます。現に2021年の倒産件数は例年より少なく、理由は「ふつうは貸さない企業でも、コロナでは借りられた」ので、ほっと一息、ということです。逆に言えば、それら人為的に生存してきた企業の本格的な整理統合(生かす企業と整理する企業の峻別)が本格的に始まることはほぼ順当路線と言ってよいでしょう。

一見残酷なようですが、日本は資本主義国家であり、弱い企業は市場から退場させ、強い企業、新しい企業が市場に入り、経済を活性化させるほうが健全である、という考えも正論です。経営者にとって、敗北を認めることは辛いことですが、危機意識を十分もって、完全に追い込まれる前に、自社の存廃を冷静に検討することも重要なことです。

コロナの受け止め方は経営者によりさまざまです。「コロナ」を会社の成長のきっかけにして新分野に果敢にチャレンジする経営者がいる一方で、「みんなコロナが悪いんだ」と前に踏み出せない経営者もいます。どちらでもいいのです。自分の会社なので。でも、どんなに逃げても、最終的な責任は、必ず経営者に帰結します。私は、経営者にとって今年は「決断の年」だと思っています。

以上、2つの事柄を書きましたが、何をどうするか、すべては「経営者の判断」であり、他人がなんとかしてくれるわけでもなく、何もしなければ時が解決してくれる、というものでもありません。

コロナ禍という未曽有の出来事に際し、経営者の「覚悟」が求められる、2022年はそんな年になると私は思っています。